お客様インタビュー詳細
有限会社ふ芳様は、1966年(昭和41年)創業以来、手づくりのぬくもりを大切に、生麩・生ゆば・胡麻豆腐・麸饅頭などを製造・販売し続けてきました。代表の桑島尚昭さんを中心に、全て素材から厳選し、大粒大豆や吉野本葛などを用いて、もっちりとした食感や豊かな風味を職人の手で丁寧に仕上げています。神戸の地で「昔ながらの温かさ」を毎日にお届けし続けしています。
きっかけは、トーホービジネスサービスさんから「HACCP導入のお手伝いができますよ」とご提案をいただいたことでした。ちょうどコロナ禍で、衛生管理のあり方を改めて見直す必要があると感じていた時期でもあり、「これを機に会社全体の体制を整えて改革を進めたい」という思いが強くなりました。
さらに、今後は厚生労働省による衛生面での規制がもっと厳しくなる、という話も耳にしていたので、早めに行動に移すことが大切だと考えました。
実際に取り組みを進める中で、トーホービジネスサービスさんの方々がとても協力的に支援してくださり、本当に心強かったです。トーホービジネスサービスさんの力添えがなければ今回の規格取得は実現できなかったと思ってい ます。
JFS適合証明を取得したことは、お客様との取引につながる大きな強みになっています。これは「うちの商品は安全ですよ」と客観的に証明してくれるものなので、まさに“お守り”のような存在です。
お客様に安心して選んでいただくためにも、こうした信頼の証を持っていることはとても大切だと思います。そして、単なる形式的なものではなく、実際の現場での意識や取り組みのレベルアップにもつながりました。結果的に、会社全体の価値を高めることにもつながっていると感じています。
今では、毎日チェック表に沿って衛生管理などを確認するのがすっかり習慣になり、スムーズに運用できています。でも、取得に向けて動き出した頃はチェック項目の多さに驚き、正直「なぜここまでやらなければいけないのか」という声が現場から上がることもありました。新しい仕組みを取り入れるのは、やはり簡単ではなかったです。
それでも少しずつ取り組みを続けるうちに社内に意識が浸透していき、今では従業員全員が前向きに協力してくれるようになりました。さらに今は、チェック表をより確実なものにするために“ダブルチェック”の仕組みも導入しています。こうした継続的な取り組みを積み重ねることで、以前よりも高いレベルで品質や衛生管理ができていると実感しています。
私たちは大企業ではありませんが、JFSを取得することで「安心を届けられる会社」に変わっていきたいと思いました。常に「チャレンジできることには挑戦したい」という気持ちがあって、それが今回の取り組みにもつながっています。会社の方向性が大きく変わるのではという不安はありませんでした。むしろ、「これまでと同じやり方では通用しなくなる」という危機感の方が強かったです。現場の従業員からは「ここまでやらなきゃいけないのですか?」という声も上がりましたが、一気に全てを変えるのではなく、少しずつ改革を進めることが大切だと思っています。
もちろん、できることとできないことはあります。無理な部分は無理として受け入れつつ、それでも「最初から無理だと決めつけたくない」という気持ちで取り組みました。今の日本の市場で生き残るためには、変化を恐れずに挑戦し続ける姿勢が必要だと感じています。
今やHACCPの導入は業界の常識ですが、その先のステップとしてJFS-B規格適合証明取得を目指すことは、会社の信頼性をさらに高める大きなチャンスです。JFSの勉強を通じて、自社の衛生管理のレベルや取り組みを改めて見直すことができ、お客様からの評価や見え方にも大きな違いが出てきます。
「これくらいで十分では?」と思う部分ほど、お客様はしっかり見ています。だからこそ、衛生管理の重要性を理解し、前向きに取り組むことが会社の成長につながると思います。もしJFS-B規格が自社に合わないと感じたとしても、それはそれで問題ありません。取り組む過程で必ず何かプラスの経験や知識が残りますし、将来的に役立つはずです。挑戦する価値は十分にあると思います。
| 会社名 | 有限会社ふ芳 |
|---|---|
| 事業内容 | 生ふ・生ゆば・ごま豆腐 製造卸売 |
| 創業 | 1966年 |
| 特徴 | 手づくりのぬくもり 昔ながらの温かさ |