CUSTOMER INTERVIEW

お客様インタビュー詳細

京阪産業株式会社 様

京阪産業株式会社様は、看板商品「鰹昆味(かつこんみ)」をはじめ、和風だし・ラーメンスープ・中華系調味料・無添加・機能性素材を使用した商品まで、多様な調味料を製造・販売しています。「~美味しい食の創造に~」をモットーに、外食・給食・中食・食品メーカー向けの業務用製造を基盤としながら、一般家庭向けの商品展開にも力を入れています。厳選した鰹節・昆布等を用い、プロの現場でも長年愛される味わいを追求。安心・安全な食品づくりを通じて、“食の価値”を高めることを目指しています。

JFS-B取得支援 品質管理システム構築 HACCP導入
Q

貴社がJFS-B規格取得に向けて取り組まれたきっかけについて、お聞かせください。

A

認証取得の大きな目的は、取引先様からの信頼確保と新規取引の拡大に向けた食品安全体制の強化です。昨今では、HACCPの義務化に加え、第三者認証の取得を重視する企業様が増えており、当社としても継続的な取引や新たな販路開拓に対応するため、客観的な認証による信頼性の担保が不可欠だと判断しました。

まず、当社では2021年のHACCP義務化に伴い、既に「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」に取り組んでまいりました。しかし、これを一歩進め、より体系的かつ継続的に運用可能な仕組みを構築する必要があると感じたことが、JFS-B規格取得を決断する大きなきっかけとなりました。国内で信頼性が高く、当社の規模にも適していることから、JFS-B規格を選定しました。

さらに、社内の品質・衛生管理レベルのさらなる向上も重要な目的でした。当社はこれまで業務用製品を中心に製造してきましたが、今後は家庭用商品への展開も見据えています。製品を手に取られる一般のお客様に一層の安心・安全を届けるため、製造現場の意識改革と仕組みづくりを進めていきたいと考えました。

こうした背景を踏まえ、まずは液体製造拠点である食品研究所からJFS-B規格を取得し、現在は本社工場での取得にも精力的に取り組んでいます。全拠点で適合証明を取得することで、お客様の期待に応えられる持続的な食品安全体制を確立していきます。

担当者様
Q

貴社がどのような経緯でT-Bizを選んでくださったか、お聞かせください。

A

当社がJFS-B規格の取得にあたりトーホービジネスサービスさんを選んだきっかけは、大阪信用金庫様主催のHACCP講演会に出席したことでした。その講演会には、トーホービジネスサービスさんの支援を受けて実際にJFS-B規格を取得された中尾食品工業株式会社様が登壇されており、取得までの具体的な取り組み内容や、現場での変化をリアルに語られていました。その話を聞き、「当社でも挑戦してみたい」と強く感じたことが、まさにスタート地点となりました。

さらに、トーホービジネスサービスさんがトーホーグループであるという点も、私たちにとっては大きな安心材料でした。当社はもともとトーホーフードサービスさんとお取引があり、グループ全体として食品業界への深い理解と実績を持っていることから、一層の信頼感がありました。

講演会後に実際に当社の業態や規模に応じた柔軟なサポート体制をご提案いただきました。「このパートナーとなら、現場と一体となって進められる」と確信を持てたことが、正式に支援をお願いする決め手となりました。

結果として、トーホービジネスサービスさんには単なる取得支援にとどまらず、従業員の衛生意識や運用面での定着においても多大なご支援をいただき、社内全体が一歩前進する大きなきっかけになったと感じています。

製品イメージ
Q

貴社が実際にJFS-B規格適合証明を取得されてどのように感じられているか、お聞かせください。

A

JFS-B規格を取得して最も良かったと感じているのは、社内全体の意識の変化です。

従来も衛生管理には取り組んでおりましたが、取得を目指す過程で改めて「なぜこのルールが必要なのか」「自分の作業が製品の安全性にどう関わるのか」といった本質的な理解が進み、従業員一人ひとりの衛生意識が確実に高まりました。

さらに、外部に対する信頼感・安心感の向上も大きな変化のひとつです。JFS-B規格の適合マークを名刺やパンフレット、ホームページなどに記載することで、初めてお会いするお取引先様にも「しっかりとした管理体制がある会社」というイメージを持っていただけるようになりました。

特に近年は、エビデンスのある食品安全体制が求められる場面も増えているため、第三者認証を取得していることが信頼獲得の後押しとなっていると感じます。

今後はこの体制を継続的に運用し、まだ取得していない他工場・他拠点への展開も視野に入れながら、全社的な品質・衛生レベルの底上げを図っていきたいと考えています。

製品イメージ
Q

貴社が実際にJFS-B規格適合証明を取得するに際し、苦労された点をお聞かせください。

A

JFS-Bの取得にあたり、当社が直面した大きな課題は、品質管理課と製造部が一体となって、これまでの手順を見直し、それを「文書化」し、さらに「実際に運用できる形に落とし込む」という一連のプロセスでした。

もともと各工程でルールや管理は行っていましたが、口頭ベースや現場経験に頼る部分が多く、JFS-B規格が求めるような体系的・記録的な文書管理の面で課題が多く残っていました。導入当初は、現場からも「業務が増えるのではないか」「従来のやり方に特に問題はなかった」といった声が上がり、正直なところ、非協力的な雰囲気すらありました。

この抵抗を乗り越えるため、部門をまたいで何度もミーティングを重ね、「そもそも、なぜJFS-B規格の取得を目指すのか」「なぜ衛生管理がこれほど重視されるのか」といった根本的な理解を深めることに注力しました。

その結果、次第に現場からも意見や提案が自然と上がるようになり、取得の目的や意義が浸透していく過程で、これまで見えていなかった課題や改善点までも浮き彫りになってきました。

そのような中で非常に助けになったのが、「EasyFilers」というHACCP文書作成・管理システムの存在です。このツールには、文書構成のひな型や管理の流れが体系的に整備されており、現場の実際の業務内容を当てはめていくだけで、JFS-B規格が求める管理文書へ自然と近づけていけました。

最初は「ハードルが高い」と感じていた文書化作業も、EasyFilersの活用によって業務と並行しながら無理なく進行できました。心理的な壁と実務的な壁、その両方を乗り越える上で、トーホービジネスサービスさんのトータルなサポートが不可欠だったと感じています。

工場内
Q

JFS-B規格の取得を検討している企業へのメッセージをお願いいたします。

A

JFS-B規格は「取得して終わり」ではなく、社内の意識改革と継続的な改善のきっかけになる仕組みです。導入を通じて、これまで当たり前としていた手順や記録のあり方を見直す機会となり、現場の自律的な衛生管理やリスク対応力が格段に高まりました。

当社では、まず液体調味料を製造している「食品研究所」で取得し、社内の運用体制を整えました。そして現在は、粉末や顆粒を製造する「本社工場」でも取得を目指して準備を進めており、全社的な品質管理レベルの底上げに取り組んでいます。

取得には一定の労力と時間が必要ですが、自社に合った運用の工夫や外部支援の活用により、現実的かつ有意義に進めることが可能です。ぜひ前向きに取り組んでいただきたいと思います。

担当者様2

会社情報

京阪産業
会社名 京阪産業株式会社
事業内容 各種調味料の製造販売
創業 昭和39年10月
特徴 時代のニーズに合った「食」の提案

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