お客様インタビュー詳細
ルポ・シャルマン様は、地域に根ざした菓子づくりを続ける工場です。洋菓子をはじめ、多彩な菓子を製造し、伝統と新しい発想を掛け合わせた商品展開で多くのお客様に親しまれています。徹底した衛生管理と品質へのこだわりを大切にし、有名店や大手メーカーのOEM製造も手掛けるなど、確かな信頼を築いてきました。菓子づくりへの真摯な姿勢と挑戦する姿が、同社の強みです。
「HACCPの義務化が始まると聞いても、正直何をすればいいのか分からず迷っていました。猶予期間はあるものの、どう動けばいいのか不安でした。そんな時に大阪信用金庫の担当の方へ相談したところ、ちょうど本店でトーホービジネスサービスさんのセミナーがあると紹介していただき、参加したのがきっかけです。セミナー後にたくさんフォローをしていただき、JFSとは何か、どのくらい費用がかかるのかを具体的に知ることができました。予算の点では少し悩みましたが、工場の改修工事などハード面の負担はソフト面でカバーが可能であると聞き、適合証明取得を決断しました。
もしあのタイミングでトーホービジネスサービスさんと出会っていなければ、JFS適合証明取得には至っていなかったかもしれません。
JFS適合証明を取得してからは、年に一度の保健所の監査がとてもスムーズになりました。必要な書類もすべて揃っているので、いつ監査に来られても慌てることはありませんし、『JFSーB規格を取得されているので大丈夫ですね』というように、外部からの見られ方も変わったと感じています。
適合証明取得にあたって一番大変だったのは、書類や記録の重要性を従業員に理解してもらうことでした。例えば、記録を忘れてはいけない理由や、荷受け時に破袋がないかを確認する意味など、これまで“なんとなく”で済ませていた作業を一つひとつなぜ必要なのかを説明し、意識を変えていく必要がありました。それを一人だけでなく、全員に徹底してもらうことが大変で…。工場は10人前後の従業員で動いているので、誰か一人が欠けても止まらないよう、全員が同じレベルでできる体制を作る必要がありました。また、従業員を育てていく中で、私たち経営側も古いやり方にとらわれず、新しい考え方や方法を取り入れる努力が必要で、それも大きなチャレンジだったと思います。
適合証明を取得したからには、定年で会社を離れるまで、この管理を続けていきたいと思っています。それまでは作業場をいかに楽に体裁を保つかを意識していましたが、取得後は意識が変わり、ちょっとした掃除でも『ここまででよいか』ではなく『ここもしておいたほうがよいか』と考えるようになりました。こうしたプラスアルファの行動が、会社全体で自然とできるようになったと思います。そのおかげか、この1年間は小さな事故から大きな事故まで、一件も発生していません。
| 会社名 | 株式会社ルポ・シャルマン |
|---|---|
| 事業内容 | 焼き菓子・洋菓子製造 |
| 創業 | 平成13年9月 |
| 特徴 | 素材へのこだわり 「焼き」技術 |